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卵巣がん 分かったきっかけ

現在30代の私。

なんと数年前、28歳で卵巣がんを経験しました。

現在は東南アジア在住の私、そのときはまだ日本にいました。

 

分かったきっかけは、、始まりは大学生のときに遡ります。

当時19歳、大学1年生のとき、いきなり高熱が出たんです。

咳や悪寒など普通の風邪の症状だったので、安静に過ごしていればすぐに良くなると思っていました。

ところが数日たってもあまり良くならず、1人暮らしだったので高熱の中、自電車に乗って市内の市民病院に行きました。

(当時お金もなく、タクシーに乗ろうとは思えませんでした。)

 

 

普通の風邪だと信じて疑いませんでしたが、そのときのお医者さんが私のお腹をチェックしてくれたんです。

 

妊娠もしていないのに大きく膨らんだお腹、触診だけで、先生の表情が変わり、

「すぐにご両親を呼べるかな?」と言われました。

(腹痛も少しあったので、その症状を先生に言うと、すぐに触診してくれました。すぐに異変に気付いてもらえて、今思うと、この先生にすごく感謝です。)

 

未成年、1人暮らしで、実家からかなり離れて暮らしていた私。

両親にすぐに電話をし、数日後に来てくれました。

 

検査の結果、「右卵巣腫瘍 境界悪性」でした。

その後は実家に戻り、大学の春休み中に手術、右卵巣の摘出をしました。

境界悪性、はっきりしない病名で、良性でも悪性(ガン)でもないとのこと。

抗がん剤治療まではしなくても良いけど、今後も半年に1度は再発の可能性もあるので検診を受けるように、という判断で終わりました。

 

金銭面、仕事の関係でときどき検診はサボっていたものの、1年に1回は検診を受けていました。

娘を出産後は、もう自分1人の人生だけじゃない!と思い、半年に1回CT検査を受けていました。

そして社会人になり、結婚、出産を経て28歳、検診で左卵巣に再発しました。

当時娘がもうすぐ1歳半、2人目の子どもを考えているときでした。

 

告知されたときは、自分の話じゃないような気がして涙も出ず。

でも、病室を出たあたりから現実なんだと実感して大号泣した記憶があります。

 

卵巣がんは、実際に手術をして腫瘍を摘出後に病理検査をしないと、ステージはどうなのか、治療法、生存率など細かいことが分かりません。

にもかかわらず、もう自分は死ぬんだ、死にむかっているんだ、とマイナス思考がとまりませんでした。

 

私のまわりの家族も、本当に本当に心配していました。

特に実母は、乳がんと闘っているため辛さがよく分かり、一緒に何度も泣きました。

母の存在に本当に助けられました。

 

夫は仕事が忙しいながらも、「20代の妻を失うかもしれない」とこれまで考えてもみなかった不安とたたかっていたと思います。